時々アンクルウェイトをつけて歩いている方を見ます。
足腰を鍛える目的かと思いますが、期待するほど効果は出ません。
足を前に出すときは股関節屈筋、膝関節伸展筋に負荷がかかりますが、
地面に脚が付いている状態では股関節伸展筋に負荷はかかりません。
前にしか負荷がかかりません。
アンクルウェイトが悪とは言ってません。
バックエクステンションの時はアンクルウェイトを付ければ股関節伸展筋に負荷をかけることができます。
ただ、バーベルがあればルーマニアンデッドリフトの方が強い負荷をかけることができます。
上位交差性症候群(upper crossed syndrome)は円背、猫背姿勢のことをいいます。
横から見た時に頭部が前方に出て、バランスをとるために背中を丸めているような姿勢です。
この時肩甲骨は外転しています。
後から見ると手のひらが見えます。
肩甲骨が外転していると、頭を後ろにひっこめようとするとしんどいです。
前に出すのはラクです。
楽なんだけど頭部の重さを支えるため頚部の筋は緊張が高くなっています。
大胸筋、小胸筋、広背筋も緊張が高くなっています。
昨日は、AACAスキルアップセミナーで講師をさせていただきました。
内容は、体幹の筋肉のほぐし方、股関節の筋肉のほぐし方、最後に軽くエクササイズ。
皆さん使えてない箇所がたくさんありました。
どうせなら適切に使いましょう。
スピードスケートの選手は片脚立位での評価を徹底的にするといいます。
0コンマ何秒を競う競技では一蹴りもロスもミスもしてはいけないからです。
片脚でビシッと立てない奴が無駄のない動きをしているとはとうてい思えません。
ただ、いろいろとごまかしが効いているというか、ごまかしてるつもりもないのが自転車にのってる人達です。
よくいえばおおらかです。
下位交差性症候群(lower crossed syndrome)は骨盤の前傾と腰椎の前弯が大きい不良姿勢のことをいいます。
股関節の屈筋群と腰椎伸展筋群の緊張が強いとこのような姿勢になります。
拮抗筋である股関節伸展筋群、腹筋群は弱くなっています。
下位交差性症候群ではランニングの際、蹴る動作を腰椎の伸展で代償することが多く、腰痛を引き起こすこともあります。
前後のバランスを考えたストレッチ、トレーニングが必要です。
代償運動は、関節運動の主動作筋の機能不全や麻痺によって、本来その関節運動の主動作筋が行う運動を、他の筋が代償
しているものをいいます。
例としては、側臥位で股関節を外転させる際、中殿筋の機能不全があると大腿筋膜張筋や腰方形筋で代償していることがあ
ります。
いつも腰が痛い人は、もしかしたら中殿筋の機能不全のせいで腰方形筋が過剰に働いているかもしれません。
大腿筋膜張筋が代償しているせいでかたくなり、骨盤前傾位になっているかもしれません。
パッシブリカバリー(受動的回復)の方法がいくつかあります。
冷水に浸かったり、温水に浸かったり。温水と冷水に交互に浸かったり。
栄養。
その他着圧ウェアを着たりとか。
睡眠もパッシブリカバリーに入ります。
意識が無駄に高すぎてこれらを全部やって睡眠時間が少なくなるのはいただけません。
ほとんどの投球障害は良くない投球フォームに原因があります。
良い投球フォームをとりたくても、身体的な問題でとれないことも多くあります。
やりたいことがそもそも間違ってることもあります。
急速に身長が伸びる時期は、柔軟性を低下させ、投球フォームに影響を与えます。
指導者はフォームを見るのはもちろんですが、指導者が言っていることが出来ない身体なのか、言ってることがそもそも間違っているのかも常に確認しながら進めていく必要があります。
スポーツの練習に先立ってやっておく必要のあるものにアライメントのチェックがあります。
アライメントとは各関節や骨の並びのことです。
ほとんどの故障の原因はマルアライメント(不良アライメント)のため局所的に負荷が集中したため起こります。
練習を休んで痛みがなくなったとしても、以前と同じフォームで練習を繰り返すとまた痛くなったりします。
スポーツが上手くなりたかったら良いフォーム、良いフォームにしたかったら良いアライメント。
アライメントも動的と静的があって、動的に良くなりたかったら先ず静的に良くある必要があります。
真っ直ぐ動きたかったら真っ直ぐ立つ必要があります。
真っすぐ立てない奴は真っすぐ寝れません。
だからと言って就寝時に気を付けの姿勢で寝てくださいって話ではありません(笑)
姿勢を作っているのは筋。動的も静的も。
筋に目を向けましょう。
子どもが転びそうになった時や、だだをこねて付いてきてくれない時など、つい子どもの手を引っ張ってしまうことはありませんか?
肘内障は2~6歳に多く見られます。
受傷機序は親と手をつないでいて転びそうになったのを親が手を引っ張った際に発生するケースが多いです。
腕をまったく動かさなくなるので、肩が外れたと言って来院するケースが多いです。
手首に湿布を貼って来たケースもありました。
強く握ったので手首の負傷と思ったようです。
整復自体は比較的容易にできます。
急性疾患は時間の経過とともに改善していくものですが、
慢性疾患となると時間の経過とは関係なくずっと痛かったり、よくなったと思いきやまた痛みが出てきたりします。
慢性疾患となると、睡眠障害、疲労、感情なども痛みの程度に影響します。
痛みが発生した際、楽観的な人ほど早く回復していく傾向にあるといえます。