すっかり外で運動をすることがなくなったワタクシですが、それでもたまにはするので暑さに強いにこしたことはありません。
涼しいところでばかり運動をしていると、外だと力を発揮できない人になっているなんてことも。
脱水、深部体温の上昇、心臓血管系へのストレスなど、様々な要因がパフォーマンスを低下させます。
今日は暑熱馴化について書いてみたいと思います。
暑熱馴化で得られるものは血漿量が増大があります。その結果1回抽出量が増え、心拍数の上昇を抑え心臓血管系へのストレスを減らすことができます。
また、汗のかきかたが変わります。これは発汗率と発汗感受性の向上によるものです。
少々の暑さであれば、汗をかくまでもなく、皮膚への血流量が増えることで熱を放出できますが、運動中ともなるとそうはいきません。
そんな時にタイミング良く多くの汗がかけるようになり、効率よく熱を放出できるようになります。
暑熱馴化によるホルモンの変化は、水とナトリウムのバランスにも変化を生じさせます。
アルドステロンという腎臓からのナトリウム排出を抑制するホルモンの働きで発汗によるナトリウムの減少を最小限にすることができます。
バソプレシンという腎臓での水の再吸収を促進するホルモンの利用率の増加、尿による水分損失を減少させ体液を節約することができます。
これらは血漿量を増やし、心臓血管系と温度調節の効率を高めます。
暑熱環境での運動は、発汗や脱水による血漿量の減少で心拍数が増加するため心臓への負担が増えます。
熱馴化が出来ている人は出来てない人よりもこういった理由からも有利と言えます。
どうやって?
暑熱環境下では疲労が増大し、高強度の運動中のパワーは低下します。
例えば自転車なら、
心拍計の数値は高くても実際には大してワットが出てないなんてことも起こります。
暑い所でトレーニングをしてもすぐに疲れるし大してワット出てないしと、必要な体力要素を刺激できてないなんてことも。
また、涼しい所のトレーニングだけでは暑い所でトレーニングしたらしんどすぎて終了…ではいけないので、涼しい所で高強度、暑い所で低~中強度なんて組み合わせが良いかもしれません。
平日はローラーで高強度の日を設け、週末はサイクリングくらいの組み合わせか、もしくは競技者の方は自走で行ってチームのみんなと早い時間に高強度、帰りはチンタラ暑い中を帰ってくるなんてのもありかもしれません。
命がかかっているので、暑い日は運動しないという選択肢はもちろんありです。
当院ではテクノシックスという高周波による施術をしています。
高周波療法とは高周波電流によって、生体内のイオンを運動させてジュール熱を発生させます。
ジュール熱が発生し、生体内温度が上昇すると、副交感神経が働き血管拡張が起こります。
これによりリラクセーション効果で軟部組織の緊張が落ちます。
軟部組織の緊張が落ちることにより、関節可動域の改善が出来ます。
緊張している軟部組織は、発痛物質や疲労物質の滞留による痛みや不快感を感じますが、
循環が改善することによって滞留をなくすことが出来ます。
温かさを感じることで精神的にもリラックスすることができ、緊張感を緩和することができます。
キャパシティブモードでは筋、リンパなど水分の多い組織に効果的に働きかけることができます。
体表に近いところへの施術ができます。
レジスティブモードでは骨、軟骨、腱などの水分の少ない組織がコンデンサーとなり、より深部への施術が可能となります。
ご興味ある方は、是非当院までお越しください。
テンセグリティとはtension(張力)とintegrity(統合)の造語です。
1960年代にバックミンスター・フラーさんによって使われ始めたそうです。
張力によって物体を統合して均衡を保っているという様な意味です。
筋骨格にアプローチする職業の人なら聞いたことがあると思います。
骨は支えがないとバラバラになって立つことも出来ません。
これを支持するものが皮膚、靭帯、筋などの軟部組織です。
これらの連続する張力で重力に抗い動くことが出来ます。
模型の一部を押すと模型全体がたわみ、離れたところにゴムがたるむ箇所が出てきます。
たるむ箇所が痛みの出ている部位だとすると、たるんだ箇所にアプローチしても意味がないということがわかります。
人体をテンセグリティ構造に見立て、1つの問題が全身に波及するということを頭に置いておくとアプローチのヒントが得られる
かもしれません。
パッシブリカバリー(受動的回復)の方法がいくつかあります。
冷水に浸かったり、温水に浸かったり。温水と冷水に交互に浸かったり。
栄養。
その他着圧ウェアを着たりとか。
睡眠もパッシブリカバリーに入ります。
意識が無駄に高すぎてこれらを全部やって睡眠時間が少なくなるのはいただけません。
運動により骨密度が増加するといわれていますが、
激しすぎる運動で女性アスリートの3主徴(無月経、摂食障害、骨粗鬆症)が起こることがあります。
無月経は陸上の長距離の選手に多く見られ、大きなエネルギー消費による体脂肪の減少、
心身へのストレスがホルモンの分泌の異常を招くためおこるとされています。
無月経のアスリートは骨密度が低いことが多く、疲労骨折を起こしやすかったり、
長期的には骨粗鬆症への移行が問題となります。
体脂肪の増加を嫌い、体重管理を行う傾向にありますが、これも無月経の発症を助長します。
当院にはテクノシックスという高周波治療器があります。
イタリアのサッカーリーグ、セリエAでも広く普及されていて絶大な信頼を得ている治療器です。
ケガの程度により適切な周波数を選択し、細胞の再生機能を活性化し、様々な症状を早期に軽減させることができます。
特に捻挫、打撲、挫傷に効果を発揮します。
また熱伝導により体内から温まることにより冷えなどにも効果があります。
筋肉はカッチカチがダッルダルになりますw
是非お試しください。