尺骨神経の障害には、外傷、腫瘍、肘部管症候群、ギヨン管症候群があります。
尺骨神経麻痺があると手の細かい動きができなくなります。
テスト法として両手の母指と示指で紙をつまみ引っ張るというものがあります。
このときに母指のIP関節が曲がれば尺骨神経麻痺が疑われます。
通常は母指IP進展位をとります。
尺骨神経支配の母指内転筋の筋力低下を正中神経支配の長母指屈筋で代償するため起こります。
舟状骨骨折というものがあります。
転んで手をついて受傷することが多いです。
強い症状が出ないこともあり、捻挫と思って治療が遅れることもあります。
骨折部位によって骨癒合の期間に違いがあり、近位部では偽関節になりやすいといわれています。
転位がない場合でも近位部骨折だと12~23週間必要といわれています。
突き指は、指先に大きな力が加わって起こる外傷のことをいいます。
この中にはマレットフィンガー、掌側板損傷、側副靭帯損傷、ジャージーフィンガー、脱臼、骨折が含まれます。
その場で引っ張って良くなるの背側脱臼くらいで、他のものに対しては症状を悪化させます。
靭帯、腱、掌側板、小骨片を含む骨折を伴う症例には超音波画像観察が有用です。