膝の下が痛いとき、オスグッド‐シュラッター病というものがあります。
オスグッド‐シュラッター病は膝蓋腱付着部の脛骨粗面の骨端炎で、スポーツを行っている中学生や高校生の男子(特にジャンプを多用するもの)に多く、接骨院でもよくみる疾患の一つです。
発症原因として、成長期に膝脛骨粗面に働く牽引力が脛骨粗面部の骨端軟骨に骨化障害を起こすものと考えられています。1903年にOsgoodさんとSchlatterさんにより報告されました。
症状は脛骨粗面の膝蓋腱付着部に一致して圧痛があり、脛骨粗面部の膨隆がみられます。ランニングやジャンプ、階段の昇降など、大腿四頭筋を収縮させ膝蓋腱に牽引力が働く動作で痛みが出ます。また正座を行うと脛骨粗面が圧迫されて痛みが出ます。
脛骨粗面の軟骨には1~2個の骨化核が出現し成長し、その後脛骨上端の骨端核と癒合します。この部の骨端線が癒合するのは18歳ごろであり、このころに症状も消失することがほとんどです。たまに脛骨粗面の隆起が残存するものがあります。
保存的治療で十分で、手術になるのはまれです。発症時期は成長期に限定的で、運動を行いながらでも裂離骨片の癒合が得られることがほとんどです。治療開始時に筋の柔軟性が低下していた人ほど運動療法による効果が高いです。カタくて徳することはほとんどありません(涙)。柔軟性が高ければならないってものでもないですが。
治療の主体は脛骨粗面に加えられる牽引力を減少させることで、ひとまず膝の屈伸運動や激しいスポーツは中止します。サポーターや膝蓋腱の圧迫バンドも安静にするために効果があります。大腿四頭筋の柔軟性の改善により、早期のスポーツ復帰が可能となることが多いですが、大腿四頭筋の柔軟性が改善したにもかかわらず疼痛が残存する場合には、股関節や足関節がカタくて膝関節屈曲トルクを増大させていることもあるため、あわせてみておくことが必要です。
正しい動作(ヒップヒンジ等)で膝の前面にかかる負担を軽減させることが大切です。柔軟性が高いのに症状が強い人は動作に問題があるのかもしれません。インソールで動作を誘導するのも効果があります。
インソールとウエイトトレーニングは障害予防にめちゃめちゃいいです。
成長期の膝の痛みで有名なものにOsugood‐Schlater病があります。
Osgood-Schlater病は脛骨粗面部に生じる骨端症のことをいいます。
脛骨粗面部に加わる機械的ストレス(牽引力)が原因とされています。
治療は大腿四頭筋の柔軟性の改善を図りますが、
柔軟性が高いのに痛みが残る場合は身体の使い方(使われ方)に問題が
あることもあります。
膝の痛みで悩む方は多いですが。
なにせ体重のかかる関節なので常にメカニカルストレスにさらされています。
そのメカニカルストレスを減らすため必要なことと言えば体重を減らすことですが、
一日に何キロも落ちるものではないです。
太ってるって言ってるみたいで減らせとはなかなか言えないし。
その場で負担を減らすためにできることは正しい動作をするということですが、
御本人は正しいというか普通の動作をしているおつもりでいることがほとんどです。
けど実際には足首、膝関節、股関節、体幹部等結構不安定な動きになっています。
膝関節は足首、股関節の間にある関節なので両方の影響を受けます。
足首、股関節の状態を良くすることで膝の状態も良くなっていくことが多いです。
安静にして炎症がおさまったとしても足首、股関節の状態が悪いとまた痛くなることもあります。
小学校高学年から中学校の成長期に起こる脛骨粗面の部分的な剥離のことをOsugood‐Shlatter病といいます。
ジャンプの着地などで骨盤の前傾がおこなわれなかったり、
足関節の背屈が十分に行われなかった場合、
大腿四頭筋による脛骨粗面部への牽引ストレスが大きくなり
引き起こされるとされています。
大腿四頭筋の柔軟性を確保することと、骨盤、股関節、足関節を含めた動きづくりが必要です。
ランニング愛好家によくみられる腸脛靭帯炎。
サイクリストにもみられます。
股関節外側から脛骨のGerdy結節に付着する腸脛靭帯が、膝の屈伸運動で大腿骨の外側顆の上を移動する際の摩擦で炎症をおこすものです。
オーバーユースに加え、O脚など内反モーメントが高くなるとなりやすいといえます。
ランニングではミッドサポートで痛みが出ることが多いです。
サイクリストの場合はそんなに内反モーメントは高くないので、痛みが出る人は自転車のシューズのインソールも
いいかもしれないけど、普段の靴のインソールを見直すといいかもしれません。
膝の痛みといってもいろいろありますが。
体重がかかってない状態でまげても痛くないけど、かかっている状態(地面に足がついている)と痛いときは
身体の使い方、使われ方に問題があることがあります。
痛む人で多いのが、膝を曲げた時に膝が内側に入ることがあります。
簡単なチェック法は、肩幅より少し狭いくらいに足を開いて立って、
そこから膝カックンをします。
膝が内側に入ってしまう人は、知らず知らず膝に負担をかけているかもしれません。
そのような場合、改善のための第一選択としてインソール(靴の中敷き)があげられます。