ランニング障害は使い過ぎによっておこるものが多いですが、片方の脚だけに出ることが多いです。
右だけ100歩、左は80歩とかではないのに。
いろいろとチェックすることがありそうです。
まずはフォームの問題があげられます。
ただ御本人は左右対称の動きをしているつもりのことがほとんどです。
左右対称の動きにならない場合はそもそもじっとしているときの姿勢が悪いことが多いです。
じっとしているときの姿勢はよくても少し負荷をかけると片側だけ崩れることがあります。
左右の筋力差はないのが理想とされています。
筋力差の原因が不良姿勢に起因することもあるのでトレーニングの前にすることがあります。
道路の傾斜やトラック等の回る向きも考えることのひとつです。
小学校高学年から中学校の成長期に起こる脛骨粗面の部分的な剥離のことをOsugood‐Shlatter病といいます。
ジャンプの着地などで骨盤の前傾がおこなわれなかったり、
足関節の背屈が十分に行われなかった場合、
大腿四頭筋による脛骨粗面部への牽引ストレスが大きくなり
引き起こされるとされています。
大腿四頭筋の柔軟性を確保することと、骨盤、股関節、足関節を含めた動きづくりが必要です。
投球動作での腱板損傷は関節包面で起きることが多いです。
コッキングフェイズで最大外転、外旋位のとき上腕骨頭は外旋しながら下方へ転がり運動と滑り運動がおこるため
大結節も後下方へ位置が変わります。
大結節の位置が変わるのに伴って棘上筋も下方に走行が変わるのですが、その時に関節窩上縁がエッジとなり、
関節包面と関節窩上縁との摩擦で腱板の関節包面の損傷が起きるとされています。
このような現象はinternal impingementと呼ばれています。
SLAP lesion(上方関節唇損傷)はピッチャーによくみられます。
投球時に上腕二頭筋腱に牽引、回旋などの負荷がかかることで
上腕二頭筋腱が関節唇関節唇とともに骨から剥離してしまう病態です。
コッキング期からアクセレレーション期に痛みが出ます。
高校生から大学生に多くみられ、投球時以外では痛みが出ないことがほとんどです。
全身関節弛緩性(general joint laxity)は全身の関節が緩いことを意味しています。
親指が腕につく、膝が逆に反るなど7項目のうち4つあてはまるものが多いほど緩いといえます。
靭帯損傷(脱臼、捻挫等)の外傷で生じたものは片側、一方向性であることが多いのに対して外傷で生じたものでない場合は両側、多方向性のものが多いと言われています。
ストレッチなど筋を伸ばす際も関節の安定性を損なうことが無い様に注意する必要があります。
大腿後面にある半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋の三つをハムストリングといいます。
ハムを作るときにこれらの筋肉の腱を使ってぶら下げたのが語源とされています。
腿の後ろの筋肉がハムストリングだと思っている人は多いですが、大腿四頭筋(外側広筋)が後ろまでぐるっと
回り込んできています。
ハムストリングは肉離れする筋肉として知られています。
広背筋(こうはいきん)テストというのがあります。
両肘をくっつけて肘が鼻まであがるかをチェックします。
鼻まであがらない選手に肘の障害が多いといわれています。
広背筋はラジオ体操の横曲げでも大まかには伸ばせますが、他の部位の影響をうけていることもあるので
気になる方は聞いてください。
インソール(靴の中敷き)をいれると動作が大きく変わることがあります。
例えると、車のタイヤがデコボコなら車はガタンゴトンと走ります。
タイヤが真ん丸なら車はスムーズに走ります。
足部の形状が正常から逸脱していると知らないうちに効率の悪い動きをしているかもしれません。
効率が悪いだけではなく、故障の原因が足部からきていることもよくあります。
学童期における肘の障害の発症は約50%ですが、ピッチャーに限ると約70%の子が経験するとされています。
もし僕が小学生に戻ったらピッチャー以外を希望するかもしれないくらいの数字だし、
50%も経験するなんてそもそも野球てなんなんさ?
ってくらいの数字です。
僕の中での学童期にやっておきたいポジションはセカンドです。
遠くに投げる必要がないし、全力で投げることもないです。ゼロではないですが。
色々な動きが求められるし、子供の時にやっておきたいスポーツは、練習だけなら投げる、走る、打つ、捕る、で野球最強とも思えるくらいです。
試合はだるいこともあります。飛んでこないこともあるし(笑)。
ただ、僕はそもそも子どもの全力禁止派です。
学童期の野球障害で多くの成人の野球選手が悩んでいます。
長く野球を続けるためには、いかに学童期をすごすかが重要です。
練習がんばった子が野球できなくなって、いい加減だった子が長くできるということが起こりうるのです。
僕が少年野球の監督になった暁には全ポジションを全選手に経験してもらいたいと思います。
絶対やらないけど。
身体がやわらかいっておもってる人のやわらかいのが前屈だけで
身体がかたいって思ってる人のかたいのが前屈だけのことがあります。
スポーツをするならやわらかいに越したことはありませんが
例えば肩なら、床に寝てバンザイをして耳に腕がついて、
なおかつ腕が床についていればやわらかいといえます。
床にはついてても、腰が反ってる場合は肩のかたさか、股関節の前側のかたさがうたがわれます。
野球の様な全身の連動を使って投げる動作の場合、
かたい所があると動作が小さくなるか、もしくは他の所に負担がかかってきます。
全身をバランスよくやわらかくしましょう。