野球肘。
11歳の子は肘内側の投球障害有病率が48.7%、
12歳では40.9%にもなるそうです。
肘内側の障害は発症から1週間以内に治療を開始すると100%痛みがなくなるといわれています。
逆をいうと1週間すぎてからでは治りが遅くなるといえます。
違和感を感じたらすぐに対処しましょう。
突き指は、指先に大きな力が加わって起こる外傷のことをいいます。
この中にはマレットフィンガー、掌側板損傷、側副靭帯損傷、ジャージーフィンガー、脱臼、骨折が含まれます。
その場で引っ張って良くなるの背側脱臼くらいで、他のものに対しては症状を悪化させます。
靭帯、腱、掌側板、小骨片を含む骨折を伴う症例には超音波画像観察が有用です。
テニスのバックハンドで発生することが多いとされているのでテニス肘とも呼ばれます。
その他にも順手でバーベルを握ると痛い、タオルを絞ると痛いなどの訴えで来院されることも多いです。
共通するのは手関節の背屈動作で痛みがでるということです。
これは短撓側手根伸筋起始部(上腕骨外側上顆)に炎症、微細断裂、変性が生じていると考えられています。
全身関節弛緩性(general joint laxity)は全身の関節が緩いことを意味しています。
親指が腕につく、膝が逆に反るなど7項目のうち4つあてはまるものが多いほど緩いといえます。
靭帯損傷(脱臼、捻挫等)の外傷で生じたものは片側、一方向性であることが多いのに対して外傷で生じたものでない場合は両側、多方向性のものが多いと言われています。
ストレッチなど筋を伸ばす際も関節の安定性を損なうことが無い様に注意する必要があります。
大腿後面にある半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋の三つをハムストリングといいます。
ハムを作るときにこれらの筋肉の腱を使ってぶら下げたのが語源とされています。
腿の後ろの筋肉がハムストリングだと思っている人は多いですが、大腿四頭筋(外側広筋)が後ろまでぐるっと
回り込んできています。
ハムストリングは肉離れする筋肉として知られています。
広背筋(こうはいきん)テストというのがあります。
両肘をくっつけて肘が鼻まであがるかをチェックします。
鼻まであがらない選手に肘の障害が多いといわれています。
広背筋はラジオ体操の横曲げでも大まかには伸ばせますが、他の部位の影響をうけていることもあるので
気になる方は聞いてください。
インソール(靴の中敷き)をいれると動作が大きく変わることがあります。
例えると、車のタイヤがデコボコなら車はガタンゴトンと走ります。
タイヤが真ん丸なら車はスムーズに走ります。
足部の形状が正常から逸脱していると知らないうちに効率の悪い動きをしているかもしれません。
効率が悪いだけではなく、故障の原因が足部からきていることもよくあります。
学童期における肘の障害の発症は約50%ですが、ピッチャーに限ると約70%の子が経験するとされています。
もし僕が小学生に戻ったらピッチャー以外を希望するかもしれないくらいの数字だし、
「50%も経験するなんてそもそも野球てなんなんさ?」
というくらいの数字です。
僕の中での学童期にやっておきたいポジションはセカンドです。
遠くに投げる必要がないし、全力で投げることもないです。ゼロではないですが。
色々な動きが求められるし、子供の時にやっておきたいスポーツは、練習だけなら投げる、走る、打つ、捕る、で野球最強とも思えるくらいです。
試合はだるいこともあります。飛んでこないこともあるし(笑)
ただ、僕はそもそも子どもの全力禁止派です。
学童期の野球障害で多くの成人の野球選手が悩んでいます。
長く野球を続けるためには、いかに学童期を過ごすかが重要です。
練習がんばった子が野球できなくなって、いい加減だった子が長くできるということが起こりうるのです。
僕が少年野球の監督になった暁には全ポジションを全選手に経験してもらいたいと思います。
絶対やらないけど。
身体がやわらかいっておもってる人のやわらかいのが前屈だけで
身体がかたいって思ってる人のかたいのが前屈だけのことがあります。
スポーツをするならやわらかいに越したことはありませんが
例えば肩なら、床に寝てバンザイをして耳に腕がついて、
なおかつ腕が床についていればやわらかいといえます。
床にはついてても、腰が反ってる場合は肩のかたさか、股関節の前側のかたさがうたがわれます。
野球の様な全身の連動を使って投げる動作の場合、
かたい所があると動作が小さくなるか、もしくは他の所に負担がかかってきます。
全身をバランスよくやわらかくしましょう。
サッカーをしている子に多いのが鼠蹊部(そけいぶ)の痛みです。
もしかしたら、身体全体で行う動作が股関節の筋力に頼った動作になっているかもしれません。
もっと言うと、その動作にならざるをえない身体の状態かもしれません。
鼠蹊部だけを見ていくのではなく、身体全体を見ていく必要があります。